ハーブティーで疲労回復!おすすめのハーブティーを紹介

疲労回復

監修

+kampo
薬剤師 笹森有起

編集

医療ライター
薬剤師 森本夏子

「疲れが取れない」
「寝つきが悪い」
「なんとなく気持ちがすっきりしない」

そのような症状に、古くからハーブティーは処方されてきました。

ハーブティーには疲労回復や美肌効果などの数々の効能があります。
疲れた時にハーブティーを飲むと、ホッとしませんか。

この記事では、ハーブやハーブティーの疲労回復効果を解説します。

1日の疲れをハーブティーで癒してはいかがでしょうか。

 

生活に役立つハーブ

人々の生活に欠かせないハーブ。

食用はもちろん薬用や美容など、生活のありとあらゆる場面で幅広く利用されている、身近な存在です。

ハーブは、古くはラテン語で”草”を意味する”ヘルバ”(herba)を語源とします。

独特の香り・味・色・薬効性をもち、花・葉・茎を生のまま、あるいは乾燥させて使うなど、さまざまな用途があります。[1]

ハーブの効能

ハーブといっても種類は何万とあり、効能や効果もそれぞれ異なります。

ハーブは疲労回復の他にもさまざまな効能があります。
代表的な効能を以下にまとめました。[2]

  • 疲労回復
  • 花粉症の軽減
  • 美肌
  • 安眠
  • 風邪予防
  • 生理痛の緩和
  • 冷え性の改善
  • リフレッシュ
  • リラックス
  • 気持ちの落ち込み
  • 胃腸の疲れ など

イライラしている時ならリラックス効果の高いもの、眠れない時はリラックス効果の高いものなど、その時々にマッチしたハーブを選ぶことが大切です。

ハーブの歴史

ハーブの歴史は古く、スピリチュアルな儀式や魔術に用いられたり、薬効から治療や予防医療に用いられてきたりなど、長い歴史が存在します。

古代エジプトでは祭祀(さいし)や祈祷に用いられ、ミイラの防腐剤にも使われました。
中国では紀元前より、スパイスやハーブを加えた香酒や香飯を供えて、神をまつったと言われています。

古代ギリシャの医学の祖と呼ばれるヒポクラテスは、医学の分野で初めて400種類のハーブの処方を残し、後世に大きな影響を与えました。

ヒポクラテスの考えを体系化したものが、現在の西洋医学の基礎です。

古代において、ハーブやスパイスは食用というよりも、薬用、保存料、香料、神仏催事用などの役割をもつ貴重品として扱われていました。

その後少しずつ薬草の研究が進み、診察に見合った薬草を処方するという考えが定着します。

ヨーロッパを中心に、ハーブの保存などの技術が発達し西洋医学の基礎が確立されていきました。

そして徐々に、薬用としての用途から食用としての利用度が西洋中に広まります。

現代は、ハーブティーとしてはもちろん、肉の香りづけや料理のアクセントとして私たちにとって身近な存在となっています。

ハーブの魅力

西洋医学と同様に、中医学やインドの伝統医学アーユルヴェーダなど、世界の各地域でも古くから利用されてきたハーブ。

近年は、健康・環境志向の高まりによる意識の変化などから、自然の力を持つハーブに再び注目が集まるうになりました。

植物の中でもハーブには、微量で生体内の働きに影響するさまざまな活性化合物が多く含まれていることがわかっています。[3]

ハーブのメディカル作用や美容効果を取り入れることで、生活がより豊かなものになります。

疲労に効くおすすめハーブティー5つ

疲労回復におすすめのハーブティーを5つご紹介します。

おすすめするハーブティーには、疲労回復につながるビタミンと植物酸がたっぷり。

疲労回復に効果的なビタミンの働きについては、こちらの記事をご覧ください。
疲労回復に必要なビタミンの働きを薬剤師が解説

①ハイビスカスティー

  • 梅干しに似た香り
  • 弱い酸味

クエン酸を疲れた時にとると良いと聞いたことはありませんか?

独特の酸味がある真っ赤なハイビスカスティーには、クエン酸やリンゴ酸、ハイビスカス酸などの植物酸がたっぷり含まれています。

クエン酸は疲労物質を外に排出し、体内エネルギーの代謝を高め、眼精疲労、食欲不振などの疲労回復を助けます。

また、カリウムが多く含まれているので利尿作用があり、むくみや便秘、二日酔いにも効果的です。

②ルイボスティー

  • オレンジを思わせる香り
  • すっきりしたさわやかな味

南アフリカの先住民が、不老不死のお茶として日常的に飲んでいたお茶として知られています。

疲れの原因となる活性酸素の除去機能が高く、疲労の回復に効果的です。

ルイボスティーはカフェインが含まれていないので、おやすみ前の1杯にぴったり。

また冷え性にも効果的と言われており、就寝前に体温を上げておくと、睡眠の質が高いものになります。

ルイボスティーはミネラルも豊富。
体内に不足しがちなマグネシウムが多く含まれており、飲酒後のミネラル補給に良いと言われています。

しかし、マグネシウムの過剰摂取でお腹がくだる可能性もあるので、飲みすぎには注意しましょう。

③レモンバームティー

  • レモンの爽やかな香り
  • ポプリ、入浴剤、食用に用いられる

レモンバームはミントの一種です。

ビタミンC、ポリフェノール、タンニンが特に豊富に含まれていて、ストレスによるイライラを、心身ともに落ち着けてくれます。

また沈んだ心を元気付けてくれる働きも。

レモンバームの香りが、認知症機能の改善に効果があるのではないかという研究も進められているようです。[4]

④ローズヒップティー

  • 甘くさわやかな香り
  • ほのかな酸味

天然のビタミンC、ビタミンEを豊富に含むとともに、以下の栄養素がたっぷり含まれています。

  • リコピン
  • βカロテンなどのカノテロイド
  • 果実酸
  • フラボノイド
  • 食物繊維のペクチン など

ローズヒップティーは肉体疲労時だけでなく、インフルエンザやストレスによる体力消耗にも有効です。

また、コラーゲンの生成を促進して肌の張りを整え、美肌に導いてくれる嬉しい作用も。

他のハーブとも相性が良く、ブレンドティーとしてお見かけすることが多いです。

ハイビスカスティーとブレンドして、少しはちみつを加えると甘酸っぱさがクセになりますよ。

⑤カモミールティー

  • フルーティーな優しい甘い香り

リラックス効果が高く、人気のカモミールティー。

心を落ち着かせる効果と消化を促進する効果に優れています。

食べ過ぎ・花粉症・風邪の症状などの改善に用いられます。

リラックス作用がとても高く、質の高い睡眠に導きます。
不眠気味の方は、おやすみ前の一杯にいかがでしょうか。

しかし、妊婦の方やブタクサアレルギーがある方は避けた方がいいというデーターもあります。[5]

自分の状況や体質を知った上で、選んでくださいね。

 

ハーブティーの淹れ方や飲み方を紹介

ハーブティーは少しの工夫で、美味しくなります。
体や肌に嬉しい効果を持つハーブティーを、うまく生活に取り入れましょう。

ハーブティーの入れ方

  1. ティーポットに1人あたりスプーン1杯程度のハーブをいれます。
  2. 沸騰したお湯を注ぎます。
  3. ポットの蓋をして、3分以上置きましょう。
  4. ティーカップにお湯を注ぎます。
    カップが温まったらお湯を捨てましょう。これが、ハーブティーを美味しくするひと手間です。
  5. ティーポットを軽くゆすって濃度を均一にし、カップに注ぎます。
  6. 注ぎ終わったら、ポットから茶こしを上げておくと苦味が出ず美味しくいただけます。[6]

ティーバックを使うと簡単に、美味しいお茶を入れることが出来ますよ。

また、濃いめに入れたハーブティーに氷を加えるだけで、美味しいアイスティーにもなるので試してみてください。

ハーブティーの効果的な飲み方

ここでは、ハーブティーの効果的な飲み方を紹介します。

  • 胃が空っぽの時間に
  • 数時間おきに
  • 香りを楽しみながら

それぞれ見ていきましょう。

胃が空っぽの時間に

基本的には食後に飲むものとされていますが、症状によっては胃が空っぽの食間時や、就寝前に飲んだ方が効果的な場合があります。

例えば、リラックス効果のあるものは就寝前に飲むと良いです。

カモミールティーを就寝前に飲むのが日課にするのもおすすめです。

数時間おきに

ハーブティーは、こまめに飲むことが有効成分を体に留めておくポイント。

  • 起床時
  • 朝食後
  • 昼食後
  • 夕食後
  • 寝る前

と1日5回飲むのも良いですね。

外出時はタンブラーで持ち歩くのもおすすめです。

ただし、ハーブティーによっては目が冴えてしまったり、お腹を下してしまったりすることもあるので、無理のない範囲で飲むようにしましょう。

香りを楽しみながら

ハーブティーはアロマセラピー効果も期待できます。

好きな香りを見つけ、それを楽しみながら飲むと、さらにリラックス効果が高まります。

1日がんばった体にご褒美をあげましょう。

ハーブの利用法

ハーブは紅茶以外にもたくさんの利用法があります。

あなただけのオリジナルな方法で、素敵な癒しのひとときを。

料理・スイーツ

ハーブティーはもちろん、料理やスイーツのアクセントに使うのがポピュラーです。

生のハーブはサラダに使われることはもちろん、お酢やオイルに漬けて調味料として使用できます。

ミントやローリエ、バジルは飾りとして使ってもおしゃれですね。

洗剤・石鹸

ハーブの抗菌・殺菌作用を利用して、手作りの石鹸や洗剤を作ることができます。

自然由来で肌に優しく、使うたび香りに癒されます。

筆者はラベンダーやローズマリーの香りがお気に入りです。

精油

精油はアロマテラピーとして利用されます。

有名なのは、ディフューザーで香りを拡散したり、希釈しマッサージオイルとして使用する方法。

また、殺菌・消臭効果を持つ精油はルームフレグランスや虫除けスプレーとしても使用できますよ。

アロマテラピーについてはこちらの記事でも紹介しています。

疲労回復にはお気に入りの香りを!症状別におすすめの香りを紹介

お疲れ気味の体に、ハーブティーで疲労回復!

おすすめのハーブティーを紹介しました。

  • ハイビスカスティー
  • ルイボスティー
  • レモンバームティー
  • ローズヒップティー
  • カモミールティー

疲労回復に効果的なハーブティーで、ホットでもアイスでも美味しく飲めます。
ハチミツを加えても美味しいですよ。

体や心にも優しいハーブティーを、生活に取り入れて見ましょう。

しかし、誰でも安心して飲めるというわけではありません。
妊婦さんや、アレルギーをお持ちの方には避けた方が良いハーブもあります。

不安があれば、薬剤師やハーブ専門店に相談してみてください。

ハーブティーにプラスして漢方も試してみてはいかがでしょうか?

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疲労回復など気になる方はぜひ登録してくださいね。

 

 

 

【参考】

[1]ハーブティーのQOL増進効果

[2]National Institute of Medical Herbalists

[3]How to make English tea : tips and tricks for the perfect afternoon

[4]住友化学園芸 レモングラスと認知症対策

[5]Herbal Teas or Infusions

[6]HOW TO MAKE A PERFECT CUP OF HERBAL TEA?

ハーブのすべてがわかる辞典

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