自然治癒力を高めて自律神経を整えよう!

自然治癒力を高めて自律神経を整える 自律神経

監修

+kampo
薬剤師 笹森有起

編集

医療ライター
薬剤師 森本夏子

「いつもより、熱っぽい。」
「なかなか疲れが取れない。」

疲労感や倦怠感の原因、もしかしたら自律神経の乱れかも知れません。

この記事では薬剤師が、自律神経の乱れに関してと自然治癒力の関係を解説します。

自然治癒力は、人間がもともと持っている能力です。
最大限に活かすことで、疲れた毎日から解放されましょう。

 

自律神経の乱れとは

自律神経は以下二つに分けられます。

  • 交感神経
  • 副交感神経

交感神経と副交感神経は、それぞれが相反するように働くことで、体の神経のバランスを整えています。

自律神経は、自分でコントールできるものではありません。
私たちの意思とは関係なく機能し、体を常に良い状態に保つ働きをしてくれます。

交感神経と副交感神経のバランスがくずれると、自律神経の乱れにつながります。

自律神経は以下のような体の機能に関与しています。

  • 体温調節
  • 血圧の調節
  • 胃腸の動き
  • 消化液の分泌 など

よって、自律神経のバランスが崩れることで急に動悸がしたり、突然胃腸の調子が悪くなったりなど体に不調を起こします。

この章では、

  1. 自律神経が乱れる原因
  2. 自律神経の乱れによる疲労症状
  3. 自律神経の乱れが悪化するとどうなるか

を解説します。

では、順に見ていきましょう。

①自律神経が乱れる原因

自律神経の乱れの原因は特定することは難しいです。

しかし、以下の要因が関係していると考えられています。

  • 生活習慣の乱れ
  • 心や体へのストレス

ストレスは、精神的なストレス以外にも身体的なストレスもあります。

一般的に考えられるストレス要因を以下に示します。[1]

業務による心理的負荷
  • 対人関係
  • 仕事量
  • 仕事による失敗 など
業務以外の心理的負荷
  • 離婚や病気
  • 借金などの金銭関係
  • 住環境の変化 など
生活習慣
  • 睡眠
  • 運動
  • 食事 など
個人要因
  • 年齢
  • 性格、人格
  • 性別 など
緩衝要因
  • 上司や同僚からのサポート
  • 家族や友人からのサポート
  • 自己評価 など

ストレスが続くことで体が耐えられなくなり、自律神経やホルモンバランスが乱れ体に症状が出ます。

ストレスによる体への不快な症状が出ることで、焦りや不安に陥り、それが更にストレス要因となってしまいます。

悪循環に陥ってしまうことで、より自律神経が乱れてしまい、体へ疲労症状が続く原因のひとつになってしまいます。

②自律神経が乱れることによる疲労症状

自律神経が乱れることで、疲労症状も体に現れます。

  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 熱っぽい

あてはまる症状はありませんか?

自律神経が乱れることで、体温調節がうまくいかなくなり熱っぽい症状がでたりします。

普段であれば短期間で回復していた疲労感や倦怠感が、なかなかすっきりしないような症状が続くようであれば注意しましょう。

③自律神経の乱れがひどくなると、どうなる?

疲労感だけでなく、食欲不振やめまい、しびれ、息切れなど。
様々な自覚症状が重なる状態が続くことを「自律神経失調症」と呼びます。

自律神経失調症は以下の3つの要因が、お互いに影響しあうことで、体へ様々な自覚症状が発現することを言います。

  • 自律神経のバランスの乱れ
  • 心や体へのストレス
  • ホルモンバランスの変化

(引用:日本臨床内科医会 自律神経失調症

3つの要因は、それぞれが関与しているので、悪循環に陥ることで、体へ悪影響を及ぼします。[2]

他にも、自律神経が障害されることで排尿障害、発汗症状、血圧調節障害による失神などが現れることもあります。[3]

自律神経が、体の様々な機能に対して関与しているからです。

例えば長時間、立った姿勢が続くことで、交感神経が強まる状態が続いてしまします。

すると反射的に副交感神経の迷走神経が強まり、交感神経と副交感神経のバランスが乱れることに。
バランスが乱れ、急に血管が広がり、また脈が遅くなり、血圧が低下し、意識を失なってしまいます。

自律神経の乱れから起きる、体への不調は生活の質(quality of life : QOL)にも大きな影響を与えてしまいます。

自律神経失調症は、治らない病気ではありません。
ストレスと上手に付き合うことや生活習慣を正すことにより、不快な症状が改善されると考えられています。[2]

自然治癒力を高めて、自律神経を整える方法

自律神経の乱れを整えるのに、人間が本来もつ自然治癒力が期待できます。

ストレスの解消、生活習慣の改善により自然治癒力が上がり、自律神経の乱れを整える可能性があります。

この章では、以下の内容に関して解説します。

  • 自然治癒力とは
  • 自然治癒力を上げる方法

それでは、順に見ていきましょう。

自然治癒力とは、人間本来の癒しの力

事前治癒力とは、人間がもともと持っている癒しの力です。

例えば、風邪をひくと消化の良いものを食べて、温かくして寝ると次の日には回復している。
転んで傷ができたけど、化膿しないように傷ができる。

自分の体を守ろうとする機能が働くことが自然治癒力です。

自律神経の乱れによる疲労に関しても、自己治癒力を上げることで、症状を和らげることがあります。 [5]

自然治癒力をあげる方法①ストレス解消

自律神経の乱れは、ストレスが関与しています。
ストレスを解消することで、体の症状が楽になることも。

ストレス回復の方法は人それぞれですが、

  • お風呂に入る
  • 適度な運動
  • ヨガや瞑想
  • 趣味に没頭する
  • アロマ
  • ハーブティー

など様々です。

しかし、お風呂が暑すぎたり、過度な運動、香りが強すぎるアロマなどは反対に身体的ストレスに繋がるので要注意。

お風呂に入って自律神経を整え疲労回復につながるコツはこちらの記事を参考にしてください。

今夜からはじめよう!疲労回復に効果的な3つの入浴方法のコツ

自分に合ったストレス解消方を見つけるようにしましょう。

自然治癒力をあげる方法②規則正しい生活

睡眠不足や運動不足は、脳や体への血行が悪くなったり、体内時計の乱れにつながったりします。
結果、自律神経やホルモンバランスの乱れにつながることも。

  • 毎朝同じ時間に起きる
  • 夜更かしをしない
  • 食事は栄養バランスを考えきちんと食べる
  • 食べ過ぎ、飲み過ぎに注意
  • ウォーキングなどの適度な運動を定期的に行う など

毎日できることから、少しずつ習慣化するようにしましょう。

適度な運動や、規則正しい健康的な生活により、体が整えられると多少のストレスに対して私たちの体は柔軟になるとも考えられています。

自然治癒力を上げる方法③ストレスの原因を突き止める

根本的にあなたにストレスを与えているものを突き止めてみましょう。

ストレスになる要因を取り除くことで、自律神経が整います。

人間関係や、過去の出来事などがストレスの原因である場合は、一朝一夕で解決することは難しいです。
しかし、人に話してみたり、カウンセリングなどを受けたりすることで改善する可能性もあります。

仕事の量や仕事の内容がストレスであれば、減らすように上司に相談したり、思い切って転職を考えたりするのも方法です。

なかなか、ストレスの根本を解決に導くのは難しいかもしれませんが、自分のストレス要因と向き合うことから始めましょう。

自然治癒力を上げて、自律神経の乱れを改善しよう

ストレスによる自律神経の乱れから、疲労感や倦怠感などの疲労症状が出ることがわかりました。
他にも自律神経の乱れにより、体への悪い症状が出てしまいます。

しかし人間が本来持っている自然治癒力により、自律神経の乱れを和らげることができます。

自然治癒力を高めるために、以下のことから始めてみましょう。

  • ストレス解消
  • 規則正しい生活
  • ストレスの原因を知る

自然治癒力が上がることで、体がストレスに対し柔軟になり、自律神経の乱れからくる疲労に対して対処することができるかも知れません。

まずは、できることから始めてみましょう。

 

 

【参照】

[1]厚生労働省 こころの耳「身体症状に着目したストレス反応」

[2]日本臨床内科医会「自律神経失調症」

[3]朝比奈 正人 神経治療学 2016年33巻3号p. 368-372

[4]厚生労働省 こころの耳「No.5 身体症状に着目したストレス反応」

[5]日本製薬工業協会「2.くすりと体」

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