目の疲れに効果があるサプリメントや漢方薬をご紹介!原因や症状も解説

目の疲れに効果があるサプリメントや漢方薬01その他のお悩み

記事監修

+kampo(プラス漢方) 笹森有起
オフィス薬局 管理薬剤師

現代社会では、スマートフォンやパソコンで仕事をしたり、動画を見たりと目に刺激を与えやすい環境になりました。目が疲れると、様々な症状を引き起こしたり生活に支障が出てしまいます。快適な日常生活を送るためにも、目の疲れの原因を知り、適切な対応をすることで、うまく向き合っていきましょう。

この記事では、目の疲れの原因やそれによって引き起こされる症状の説明と、目の疲れにおすすめの漢方薬やサプリメントの選び方を紹介したいと思います。

目の疲れの原因

目の疲れ_原因

現代社会では昔よりも目が疲れやすい環境になっています。目の疲れが発生する原因には何があるのでしょうか?主な原因について見ていきましょう。

ブルーライトや紫外線

スマートフォンやパソコンの画面からはブルーライトという光は発せられています。なんとなく、「目に悪い光」というイメージは皆さん持たれていると思いますが、具体的にはどうでしょうか。

ブルーライトが目に与える影響は一つで、目の奥にある「ルテイン」という物質を減らしてしまいます。ルテインは強い光から目を守る役割があり、この物質が減ると目の焦点が合わなくなってしまい、視界がボヤけてしまうのです。紫外線も同様に目に悪影響があります。

目の渇き

特に冬場は空気が乾燥(湿度の低下)するので、目が乾燥してしまいます。エアコンの風も同様で、直接的に目を乾燥させてしまいます。

目が渇いた状態になると、目の保護機能である涙を蒸発してしまうため、結膜や角膜に傷が付いてしまい、視力の低下や目の不快感の原因になります。

その他の光による刺激

ブルーライト以外にも、光の影響=照明やパソコンの画面のちらつきによる目への負担も原因となります。例として、暗い室内で照度が明るい画面を長時間見たり、映画やアニメなどの演出効果で画面がフラッシュしたりといったものです。

目の疲れによって現れる症状

目の疲れ症状_頭痛

目を使いすぎると、目の疲れだけでなく身体にも疲れを感じる「眼精疲労」という状態にもつながります。ここでは、目の疲れによって引き起こされる様々な症状について見ていきましょう。

目の症状

目の疲れによって現れる症状は、ドライアイによる視力低下や目のかすみ、目の充血などがあります。他にも、光がいつも以上に眩しく感じられるようになったり、瞼が重くなったりという症状が現れることもあります。

身体の症状

目の疲れから頭痛、首の痛みや肩こりが現れることも少なくありません。特に、目は脳と大きく関わりがあるため、疲れによって頭痛になる可能性が高いです。

首の痛みや肩こりは、目を長時間酷使する際に、姿勢などによっても身体に負担が掛かって発生します。

目の疲れにおすすめ

目の疲れ改善_漢方薬

多くの方は目の疲れに対して目薬を使っていると思います。もちろん目薬も一時的に効果はありますが、それ以外にも対策があります。

目の疲れの原因を取り除きつつ、目の回復を早める栄養を摂取することが重要です。食事やサプリメントから摂取することも出来ますが、漢方薬も効果的です。効率よく目の疲れ対策を行いましょう。

サプリメント

まずサプリメントについてご紹介します。目の疲れにおすすめの成分がいくつかあります。どういった成分が目の疲れにおすすめと言われているか紹介します。

有効成分①:ルテイン

最初に紹介する成分はルテインです。CM等で目の疲れの改善に有効な旨を謳っていることも多く、一番認知されている成分ではないでしょうか。

ルテインは、網膜の黄斑(おうはん)を構成する色素成分で、ブルーライトによる光刺激から目を保護し、目のかすみ・ぼやけに関係する「コントラスト感度」の維持・改善に貢献します。

※コントラスト感度:物の輪郭や色の濃さ・淡さ(コントラスト)を見分けるための力。

有効成分②:アスタキサンチン

次に紹介する成分はアスタキサンチンです。アスタキサンチンは、目のピント調節機能を維持し、目の疲れを軽減してくれる効果があると言われています。前述のルテインと一緒に配合されていることが多いです。

有効成分③:ゼアスタキサンチン

ゼアスタキサンチンは、ルテインと同様の効果を持っており、光の刺激から目を保護したり、ぼやけを緩和してくっきりとものを見る力をサポートしてくれると言われています。

漢方薬:杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

目の疲れ_漢方薬

次にご紹介するのは、目の疲れに効果がある漢方薬です。漢方薬は特定の症状だけでなく、根本的な体質改善をしてくれるため、目の疲れだけでなく、同時にいくつかの不調も改善されます。

歩きすぎると足が疲れるように、デスクワークで長時間パソコンの使用、スマホの長時間使用等、目を使いすぎると目も疲れます。

杞菊地黄丸は、目を使い過ぎて、目に栄養が届きにくく目が疲れやすい状態に効果を発揮します。目のかすみや眼精疲労、目の乾燥等の改善の他に、頭を重く感じる時やめまい、むくみにも対応しています。

杞菊地黄丸は、菊花(キッカ)・枸杞子(クコシ)・地黄(ジオウ)・山茱萸(サンシュユ)・山薬(サンヤク)・牡丹皮(ボタンピ)・沢瀉(タクシャ)・茯苓(ブクリョウ)の8種類の生薬が配合されています。目の炎症を鎮めたり、目の充血やドライアイ等、目の疲れに関係する多くの症状に効果的です。

まとめ

目の疲れにおすすめのサプリメント成分や効果のある漢方薬についてご紹介しました。

目の疲れは原因を取り除くのが一番ですが、スマホやパソコンが欠かせない現代社会では、目への負担はなかなか避けられません。そのため、疲れてしまった目をしっかりケアすることがとても重要です。

漢方薬は、目の疲れに効果がある成分や生薬を含んでおり、身体の内側から目の機能の維持・改善をしてくれます。

快適な生活を送るためにも、目の疲れに関する知識を持ち、日々の生活から意識して症状を改善していきましょう。

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