【薬剤師が解説】コロナ後遺症に漢方薬は役立つ?

コロナ後遺症と漢方薬疲れ・ストレス

photo by Kinga CichewiczUnsplash

記事監修薬剤師

+kampo(プラス漢方)笹森有起
オフィス薬局
管理薬剤師

オミクロン株が広がったあとによく耳にするのが、コロナ後遺症の症状を訴える方が増えた
というニュースです。

今日はコロナ後遺症に用いられる漢方薬をご紹介します。

コロナ後遺症で見られる症状

今のコロナ後遺症で多いのは

  • 倦怠感
  • せきの症状
  • 頭痛

と言われています。

倦怠感は、女性ホルモンのゆらぎによって起こるPMSや更年期症状のひとつでもあります。
ただ、コロナ後遺症の倦怠感はそれよりもっと重度の重い症状がみられるそうです。

他には、頭にもやがかかったようなぼんやりとした状態になる
「ブレインフォグ」
というものがあり、判断や意思決定ができない、物忘れがひどいなど、生活に支障が出ている人もいるようです。

コロナ後遺症におすすめの漢方薬

コロナ後遺症は、まだはっきりとした治療法が確立されていませんが、漢方薬に効果があると期待されています。

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

+kampo漢方薬YAMABUKI(山吹)

胃腸をととのえて気力を補う漢方薬。
からだ作りは食べたものからしっかりと栄養を吸収できることが大事です。胃腸のはたらきをととのえることで全身の倦怠感や食欲不振を改善します。

こんな症状のある方に効果が期待できます。

  • 疲労倦怠感
  • 食欲不振
  • 寝汗

配合生薬はこちらです。

  • 人参(ニンジン)
  • 黄耆(オウギ)
  • 白朮(ビャクジュツ)
  • 柴胡(サイコ)
  • 当帰(トウキ)
  • 升麻(ショウマ)
  • 陳皮(チンピ)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 甘草(カンゾウ)

補中益気湯は、+kampoでは「YAMABUKI(山吹)」で提供しています。

※+kampoのYAMABUKI(山吹)は、漢方薬と薬剤師のサポートを含めたサービス名です。

加味帰脾湯(かみきひとう)

消化器のはたらきを良くして気持ちを落ち着かせる漢方薬。
不安、緊張、イライラを穏やかにして不眠傾向を改善します。貧血にもよいと言われています。

こんな症状のある方に効果が期待できます。

  • ひどい倦怠感
  • 精神的な落ち込み
  • 不眠

配合生薬はこちらです。

  • 黄耆(オウギ)
  • 柴胡(サイコ)
  • 酸棗仁(サンソウニン)
  • 蒼朮(ソウジュツ)
  • 人参(ニンジン)
  • 茯苓(ブクリョウ)
  • 遠志(オンジ)
  • 山梔子(サンシシ)
  • 大棗(タイソウ)
  • 当帰(トウキ)
  • 甘草(カンゾウ)
  • 生姜(ショウキョウ)
  • 木香(モッコウ)
  • 竜眼肉(リュウガンニク)  

漢方薬は症状や体質によって合うものが違う

漢方薬は体質や症状によって合うものが違ってきます。そのため、専門知識のある人に相談して選んでもらうのがおすすめです。
また、飲んでみて体の反応を見ながら自分に最適なものを見つけていきます

また、コロナ後遺症のような症状は長期の取り組みなので、せめて半年は飲んでみてくださいね。

漢方薬の効果を最大限にするには、自分の症状を緩和する漢方薬を見つけてしっかりと服用することが大切です。そして、最適な漢方薬を見つけるための最短距離は、服用して体調の変化を確認していくことです。

漢方薬に詳しい医師や薬剤師と一緒に体の声に耳を傾けながら取り組みましょう。

一人ひとりのお悩みに、漢方薬とパーソナルサポートで個別に寄りそう+kampo(プラス漢方)

+kampo 黄色い花を持つ女性

+kampo(プラス漢方)は、漢方薬とパーソナルサポートで、一人ひとりのお悩みに寄りそうサービス。

ちょっとした体の変化やお悩みにお答えしたり、飲み忘れがないようにお薬のリマインドをしたり、また漢方薬や健康についての情報をお送りします。

普段はLINEで、直接話して相談したい時はオンライン通話で、一人ひとりのお客様に薬剤師がしっかりと寄りそってサポートさせていただきます。

すべてオンラインで完結するので、外出が苦手な方や、病院に行く時間がない方、病院が遠い方、また、ご家族のケアが必要で外出しづらい方などにもおすすめです。サイトに掲載されていない漢方薬も取り扱っていますので、体調やお悩みをお聞きしながらお選びします

漢方薬でパニック症状や不調のケアに取り組みたいという方は、お気軽にご相談ください。

 

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