雨の日に気分が沈む理由|リフレッシュできる過ごし方を紹介

憂鬱な雨の日その他のお悩み

記事監修

+kampo(プラス漢方) 笹森有起
オフィス薬局 管理薬剤師

「雨の日は心が不安定になる」
「天気がよくない日は、体が重くてだるい」

このようなお悩みを抱えていませんか?

雨の日に気分が沈む人は多いのではないでしょうか。心にモヤがかかったようになり、仕事や家事に対する意欲が湧かなくなることもありますよね。

今回は雨に日に気分が沈む理由を解説。憂うつな雨の日でも、リフレッシュできる過ごし方を紹介します。

のどが詰まったような違和感の改善に有効な漢方についても触れていますので、心身を軽くするヒントにしてくださいね。

雨の日に気分が沈むのはなぜ?

膝をかかえて窓の外を眺める女性

雨の日は空がどんよりと暗くなるもの。心まで雲におおわれたような気がして、気分が沈みやすくなりますよね。

体が重くて思うように仕事や家事がはかどらない人もいるのではないでしょうか。

雨の日の不調は、低気圧や太陽の光を浴びられないことが原因で起こる可能性があります。心身がお疲れ気味の人ほど、コンディションの低下を感じやすくなるでしょう。

低気圧が自律神経を刺激する

雨の日の不調は、気圧の変化が原因かもしれません。

人の体は目や耳、呼吸から低気圧を感知して適応しようとします。しかし体が疲れていると、低気圧を感知する機能が充分に役割を果たせません。

「活動に適していない」と判断した体は、あなたにSOSサインを送り、身の危険を知らせます。この危険信号によって自律神経がバランスを崩し、心身の不調につながっていることが考えられるでしょう。

雨の日は体内時計がリセットされにくい

人は太陽の光を浴びることで、活動するためのスイッチが切り替わるとされています。

しかし朝から雨が降っている日は、日射しが体に届きにくくなるため、オンオフの切り替えがうまくいかないケースがあるのです。

日々の疲れが溜まっている人ほど、心身の活動スイッチがオフ状態になる傾向があります。

憂うつな雨の日の過ごし方|気分転換のコツ

窓辺のてるてる坊主に触れる女性

気分が沈みがちな雨の日は、心身を労ることが大切です。上手に気分転換することが、自律神経を整えるきっかけになるでしょう。

自律神経の乱れは、毎日の生活習慣が関係するといわれています。しかし、馴染んだ生活習慣をガラッと変えるのは難しいことですよね。

まずは簡単にできることからはじめてみませんか?おすすめは以下のような過ごし方です。

  • 雨の音に耳をすませる
  • デジタルデトックスタイムを作る
  • バスタイムを楽しむ
  • 雨の日限定のサービスを利用する

自律神経のバランスが崩れやすくなる雨の日に、気分転換できる過ごし方を紹介します。

雨の音に耳をすませる

じっくりと雨の音を聞いたことはありますか?

じつは雨の音には心を落ち着かせる効果が期待できるのです。

自然界が刻む不規則なリズムには、人の耳では聞き取りきれない高周波が含まれています。雨を含む自然の音は、心臓の鼓動と呼応し合うとされ、心地よさを与えてくれますよ。

雨の音に集中する時間は、短くても問題ありません。

まずは1分。目をつむって体の力を抜き、雨の音に耳を傾けてみましょう。

デジタルデトックスタイムを作る

手持ち無沙汰になったとき、なんとなくスマホに手を伸ばしていませんか?

ネット検索による情報過多、スマホが発するブルーライトの刺激は、自律神経のバランスが崩れやすくなる原因になります。

毎日のスマホ疲れを癒やすなら、デジタルデトックスが有効です。

デジタルデトックスのコツは、スマホの存在を忘れること。スマホの置き場所は、引き出しの中棚の上など、できるだけ目につかない場所がよいでしょう。

スマホから離れている間は、以下の内容を試してみてください。

  • ジグソーパズル
  • 部屋の掃除・模様替え
  • 読書
  • 手芸

生活にデジタルデトックスを組み込むと、目や頭の疲れが取り除かれて気持ちがスッキリします。安眠効果も期待できますよ。

しかしスマホのある生活に慣れているなかでおこなうデジタルデトックスは、不便さや違和感が生じるかもしれません。

最初は時間を決めて、少しだけスマホの使用をお休みしませんか?

バスタイムを楽しむ

気温が下がりやすい雨の日は、湯船に浸かって体を温めるとよいですよ。「いつもは忙しくてシャワーで済ませがち」なら、湯船で体を温めましょう。

体を温めることは、自律神経のバランスを整える効果が期待できます。

お湯の温度はぬるめの設定がおすすめです。

38℃くらいのぬるめのお湯は副交感神経が働くことで、緊張がほぐれてリラックスした気分に

引用元:アース製薬|熱めのお風呂とぬるめのお風呂、どっちがいいの?

好みの入浴剤やアロマを使用して、癒やしのバスタイムを過ごしましょう。

毎日湯船に浸かることが難しいなら、週末だけでもお湯を張ってゆっくり浸かりませんか?

もし近所に銭湯や温泉施設があるなら、出かけてみてもよいでしょう。広々とした湯船なら、足を伸ばしてリラックスできます。疲れた心身がほぐれていきますよ。

雨の日限定のサービスを利用する

心がすさみがちな雨の日ですが、悪いことばかりではありません。飲食店や商業施設のなかには、雨の日限定でお得なサービスを提供しているお店があるのです。

雨の日限定のサービス内容は、お店によってさまざま。ポイントが倍になったり、お得な割引が適用されたりするお店なら、お財布に嬉しいサービスが受けられます。スーパーでは、早めの時間帯から割引がスタートすることも。

お店をお得に利用することで、憂うつな雨の日をラッキーDAYにチェンジ!いつも通っているお店を、雨の日にチェックしてみてはいかがでしょう?

のどに生じる違和感はストレスかも?

のどに違和感が生じる女性

「雨の日は何も手につかないほど気分が優れない」
「ゆったり過ごそうとしても、リフレッシュできない」
「緊張して、のどがつかえるような違和感がある」

もしあなたがこのように感じているなら、ストレスが原因かもしれません。

前述したように、雨の日は自律神経のバランスが崩れやすくなります。日頃から多忙な生活を送っている人は、無意識のうちにストレスが溜まりやすいでしょう。

また引っ越しや転職など、生活環境の変化がストレスになっていることも考えられます。

人はストレスを抱えると心が不安定になり、緊張感からのどに違和感が生じることがあります。ストレスによる心身の不調は、根本から取り除くことが大切です。

心身の不調を改善したいなら漢方薬がおすすめ

雨に濡れる葉

お疲れ気味の心と体、両方を改善したいなら漢方薬の服用がおすすめです。漢方薬は動植物や鉱物など、自然界から得た生薬を配合して作られています。

自然の力を持った漢方で、自律神経のバランスを整えてみませんか?

のどがふさがったような違和感に有効な「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」

半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)は、気分が沈み、のどに異物が詰まったような違和感があるときに服用する漢方です。

なかでも「のどが詰まって呼吸しにくい」と感じるときに効果が期待できます。不安感や緊張感だけでなく、イライラ、不眠にも有効です。

また心が不安定になり、緊張状態から生じる胃腸不調、神経性胃炎にも処方されます。心と体の両サイドに作用し、不調を改善していく漢方薬です。

半夏厚朴湯の配合生薬

  • 半夏(はんげ)
  • 茯苓(ぶくりょう)
  • 厚朴(こうぼく)
  • 蘇葉(そよう)
  • 生姜(しょうきょう)

ほかの薬と一緒に服用できる?

半夏厚朴湯は添付されている注意事項に、飲み合わせに関する記載がありません。そのためほかの薬を飲んでいても、それほど警戒する必要はないでしょう。

ただし、すでにほかの漢方薬を服用している場合は別です。

漢方薬は生薬を組み合わせて処方されることが多い薬です。しかし、飲み合わせによっては特定の効果が強く出る可能性があります。一例として副作用が起きやすくなることもあるでしょう。

半夏厚朴湯が持つ本来の効果を発揮させるためにも、ほかの薬と一緒に服用する際は医師や薬剤師に相談しましょう

心が沈む日はリフレッシュが大切!体のコンディションを整えよう

傘をさしながらのびをする女性

心が落ち込む雨の日は、気分転換が大切です。雨の音に耳を傾けたりバスタイムを満喫したりして、憂うつな雨の日をリフレッシュDayに変えてみませんか。

もしうまくリフレッシュできない場合は、漢方薬の服用も検討してみてはいかがでしょう?のどに違和感があるなら、心身ともに緊張状態になっている可能性があります。

漢方薬はあなたの不調を心の声としてとらえ、心身の回復をサポートします。

気分転換を取り入れながら、雨の日でも心が晴れやかになる日常を目指しましょう。

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