「手や足の先が冷える」
「腰から脚にかけて冷えると痛みがでる」
冷えは、特に女性の多くが気になる症状です。
冬場はもちろん、暑い夏場にも冷えを感じる人もいるのではないでしょうか?
冷えると仕事や普段の生活に支障がでることも。
この記事では、冷えの原因に関して西洋医学の面からと漢方医学の面から解説。
原因を知り、冷えに対する対処をすることでスッキリした毎日を過ごしましょう。
冷えとは血行が悪くなることで起こる
「冷え」とは、手や足の先など体にある細い血管の血行が悪くなることで、表面の温度が下がり冷たく感じる状態のことです。
株式会社ニッセンが行った調査によると、男女530人のうち60.8%が冷え症と回答。[1]
男女別に見ると、女性では66.6%が冷え症と回答しています。
「冷え」は、寒い中にずっといることで起きてしまう低体温とは異なります。
温度的には凍えるほどの寒さではないにも関わらず、手足や脚、体全体が冷えることが「冷え」です。
冷えと疲労、冷えの改善方法に関しては「冷えは万病や疲労のもと!?改善方法を薬剤師が解説」をチェックしてください。
西洋医学と漢方医学における冷えの原因の違い
冷えは西洋医学と漢方医学で診察の仕方が大きく異なります。
ここでは西洋医学からと漢方医学から、それぞれの視点における冷えの原因を解説します。
西洋医学からみる冷え
女性の場合の冷えは、以下が関与していると西洋医学では考えられています。
- 月経による貧血
- 食生活
- 女性ホルモンの乱れ
特に、女性ホルモンが乱れると自律神経の乱れにつながります。
自律神経は体温をコントロールするのに重要な神経。
自律神経が乱れることで、冷えにつながってしまうのです。
漢方医学からみる冷え
漢方医学では、「気」「血」「水」の考え方で冷えを診ます。
「気」「血」「水」が足りていなかったり、反対に過剰にあったりすることで体に不調をきたします。[2]
血虚 | 血が足りていない状態 |
瘀血(おけつ) | 血が滞っている状態 |
水毒 | 水分が溜まっている状態 |
気虚 | 気が不足している状態 |
原因がひとつであるとは限りません。
いくつかの状態が重なることで、状態が悪化し冷えの症状が出ます。
漢方医学に関する解説は以下の記事をお読みください。
あなたの冷えはどこから?特徴を知って体質改善!
冷えの原因に関して解説しました。
冷えは、寒い中にいることで起こる低体温とは異なり、夏であっても起こってしまうことも。
夏の冷えに関しては、「注意!冷えを夏に感じる女性が急増中」で解説しています。
温かい物を食べたり飲んだり、また湯船につかることでも冷えを改善していくことが可能です。
また、冷えを体の内側からの体質改善によりおこないたい場合は、漢方薬をおすすめします。
【参考】
元記事:+kampo Instagram
[1]value press 株式会社ニッセン プレスリリース
[2]ツムラ 冷え症(冷え性)